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ダイヤ・CBN工具の基礎知識

ホイールの表示方法

砥粒の特性と被削材の使い分け

(1)砥粒の特性

【1.結晶構造の比較】
【2.硬さ】
【3.熱伝導率】
【4.熱安定性】

(2)被削材の使い分け

切削工具素材

サンパックス® (ダイヤモンド焼結体)

合成ダイヤモンドの微結晶を高温・高圧下で、結合剤と同時に成形して得られた多結晶焼結体。主に非鉄金属、非金属、複合材の高精度切削及び耐摩耗工具として使用されます。

サンナイト® (多結晶CBN焼結体)

CBN(立方晶窒化ホウ素)の微結晶を高温・高圧下で、各種の結合剤と同時に成形して得られた焼結体。主に、焼入れ鋼や耐熱鋼などの難被削材料の切削に適しています。

ダイヤモンドコーティング(化学気相合成ダイヤモンド)

CVD(化学気相合成法)により、炭素を含む原料ガスを分解させ、ダイヤモンドとして成形される多結晶膜で、天然ダイヤモンドと同等の硬度と耐摩耗性を持ち、各種工具に応用されます。

天然ダイヤモンド

天然ダイヤモンドは、生成条件から産出地域も限られます。単結晶体であるため、切刃の鋭さ、耐溶着性、熱伝導性といった特性と相まって超精密切削に用いられます。

工具素材と適合被削材

【ダイヤモンド】

被削材 対象
非鉄金属
アルミニウム、アルミニウム合金、アルミニウム合金鋳物 自動車・二輪車部品(エンジン、各種ケース、足回り部品、アルミホイール他)
航空機・電機部品(各種ケース、ハウジング、コンプレッサ部品、他)
精密機器部品(HDケース、カメラ、VTR及びビデオカメラ、計器、ミシン部品、コピードラム、他)
一般機械部品(油・空圧機器、ガス機器、機械部品他)
銅、銅合金、銅合金鋳物 自動車・各種車両・船舶部品(各種シャフト、ポンプ、歯車、軸受部品、電動パワステ、他)
電機機器部品(モータ、コミュテータ、熱交換器、油圧部品、他)
一般機器・精密機器部品(各種軸受、ブッシュ、ボルト、他)
超硬合金 半焼結品および焼結品の切削(金型、他)
セラミックス 半焼結部品及び焼結品(窯業、レンガ、各種セラミックス)
各種プラスチック(FRP、MCナイロン、アクリル、ポリカーボネイト、PCB(ガラスエポキシ+銅箔))、カーボン、グラファイト、フェライト、ブレーキシュー、陶器、ゴム(軟質および硬質)、他
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【CBN】

被削材 対象
工具鋼/
炭素工具鋼(SK)
合金工具鋼(SKS・SKD)
各種切削工具、各種金型、圧延、成形ロール
耐熱鋼・耐熱合金 エンジン部品、ジェットエンジン部品、ガスタービン部品、原子炉材部品
溶射金属・鋳鉄 耐蝕部品、耐摩耗部品、圧延・成形ロール、ピストン溝、シリンダーボア
焼入れ合金鋼/
クロムモリブデン鋼(SCM)
ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)
機械部品(歯車、シャフト)
ベアリング鋼(SUJ) ベアリング
焼結金属 バルブシート、バルブガイド
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